「歯ぐきが腫れていて気になる」
「将来歯周病になるのが怖いけど、どんなケアをすればよいか分からない」
このような歯ぐきに関する悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
30代になると、3人に2人は歯周病の症状があるといわれています。
健康な歯ぐきを保つためには、歯ぐきマッサージが効果的です。
マッサージの方法や注意すべきポイントをご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
歯ぐきのマッサージは必要?
歯ぐきのマッサージはなぜ必要なのでしょうか?
高齢になると歯周病で歯を失う人が多い
80歳以上の約85%は、歯周病が原因で歯が20本以上残っていないといわれています。
歯周病は細菌に感染して歯ぐきが弱ってしまう病気です。
出血や腫れなどの症状が進行すると歯を支える骨(歯槽骨)が溶けてしまい、歯が抜けてしまう原因に。
歯ぐきを構成するコラーゲンというたんぱく質が加齢に伴って減少するため、高齢者は歯周病になりやすく、歯周病が進行して歯を失う人が多いと考えられています。
歯ぐきの血行を促進しよう
歯ぐきの健康を保つには、歯周病の原因菌を取り除くことに加え、歯ぐき細胞自体を元気にすることも重要です。
歯ぐきには毛細血管やリンパ管が密集しています。
マッサージすると血行が促進され、歯ぐき細胞の生まれ変わりに必要な酸素や栄養が行き届いて免疫力があがります。
高齢になっても歯を残せるように、マッサージで歯ぐきの血行を促進しましょう。
歯ぐきマッサージ方法
歯ぐきマッサージは、お風呂で行う方法や歯磨きと一緒に行う方法があります。
ご自身が習慣化できる方法を選びましょう。
お風呂でマッサージ
湯船につかってリラックスしながらマッサージすると、より血行促進の効果を高められます。
- お風呂に入る前に歯を磨いて、汚れを取り除いておく。
- 人差し指の腹を使って、歯ぐきを左下の奥から中央へ向かって2〜5回ゆっくりとなでる。
- 右下の奥、左上の奥、右上の奥も同様に行う。
- 歯と歯ぐきの境目、歯ぐきと唇、歯ぐきと頬の境目などを意識しながら、小さな円を描くように動かす。
歯ぐきを傷つけないよう、ゆっくりと丁寧になでてください。
爪を切っておくことも大切です。
歯磨きのタイミングでマッサージ
歯磨きのタイミングでマッサージする場合は、歯ブラシの毛先を歯と歯の間の歯ぐきに当てて、やさしく動かします。
歯ブラシを回転させながらマッサージしても良いですが、力の入れすぎには注意が必要です。
痛みや出血がある場合は、毛先がやわらかいものに変更しましょう。
健康な歯ぐきとは?
健康な歯ぐきの特徴は次のとおりです。
- 歯ぐきがきれいなピンク色
- 歯と歯の間の歯ぐきの先端はとがっている
歯周病になると歯ぐきが腫れて赤くなったり、歯ぐきの先端が丸くなったりします。
マッサージを習慣化して、健康な歯ぐきを保ちましょう。
まとめ
いかがでしたか?
歯ぐきマッサージを習慣化して歯ぐきを活性化させると、歯周病を予防できます。
私たち歯科衛生士が歯ぐきマッサージの詳しい方法やポイントをお伝えしているので、歯周病が気になる方はお気軽にお尋ねください。